きりく・ゆきこ
プレゼンテーション用の建築模型をはじめ、民家や旧邸宅、公共建築物の保存、ディスプレイ用などの模型を制作している。素材は、環境問題なども考えてエコダンボールを利用している。1件作るのに、2〜3週間要する。住宅だけでなく高速道路やマンションなど、幅広く手掛けている。小さい物で7〜8万円。大きい物で、50〜100万円ほど。
両親と同居の際、家を新築したが住み心地のよいものができなかった。それがきっかけで建築の勉強を志し、昔の工作を思い出し模型をやってみようと思った。37歳にしてゼロからのスタートだった。大手不動産会社でリビングアドバイザーとして勤務する傍ら、独学で建築模型を学んだ。
家は一生の買い物なので、可能な限り実際の居住に近いシュミレーションを実現させ快適な住まい作りに役立てばと思った。
13年前に会社を設立。5年前に模型教室を開いた。
今一番力を入れているのが、ユキビルドだ。実際の30分の1の模型キットで、ホビーとして、小さい子供からお年寄りまで楽しめるように作った。またコミュニケーションの一つとして、親と子の対話やしつけ、勉強などにも役立てようというものだ。
現在は工務店やハウスメーカーに卸しているが、今後は中学校や高校の教材の1つとして売っていきたいという紀陸さんだ。